自分らしい最期のための終活・葬儀の事前準備に

お葬式の事前(生前)相談とは?自分で葬儀社を決めるメリット・デメリット

街中の看板やチラシなどで目にするようになった「お葬式の事前相談」

ご家族が長く入院している方や、医師から余命宣告をされている場合など、気が引けると思いながらもどうしても気になってしまうことですよね。

今回はそんな「お葬式の事前相談」について、メリットやデメリットなども含めて詳しく解説していきます。

お葬式の事前(生前)相談とは

一言にお葬式の事前相談と言っても、実は大きく2種類の内容があります。ご自身のお葬式について相談されるのか、ご家族の方のお葬式についての相談をされるのかです。

自分のお葬式

ご自分のお葬式について相談・・・?と思われるかもしれませんが、最近ではご遺族の精神的負担・金銭的負担を少しでも軽くするために、自分のお葬式についてある程度を決めて、先に契約をしておくというパターンも増えてきています。

また、辛気臭いのが苦手だから、自分のお葬式は賑やかにやってほしい。いわゆる自由葬と呼ばれる、従来の形式にとらわれないお葬式の形を作るときにも有効な相談です。

ご家族のお葬式

長く入院されているご家族がいる方、余命宣告をされたご家族がいる方など、もしもの時の備えてあらかじめ相談しておくパターンです。

多くの方はご存命の間に相談しに行くのは「気が引ける」「縁起が悪い」と考えがちですが、いざという時に病院からご遺体の搬送をするまでには限られた時間しかなく、安置場所の決定・確保などを冷静に考える暇がないこともあります。

精神的にも不安定になりがちなタイミングですので、あらかじめ相談をしてある程度の手配をしておくことで、個人様とのお別れに集中したい。という考えのもと、ご相談される方も増えてきています。

事前相談の知られざるメリット

日常生活の中で「お葬式」について深く考える機会は少ないため、あまりお葬式の事前相談についてメリットなどを考えたこともない。という方がほとんどだと思いますが、実は意外なメリットがたくさんあるんです。

ここでは「自分のお葬式の場合」「ご家族のお葬式の場合」で分けてメリットをご紹介していきます。

自分のお葬式について相談する場合

余命宣告だけではなく、年齢やご自身の健康状態、職業上の問題など、自分のお葬式について考える機会があった場合、事前相談をしておくと残すべき財産や訃報リストの把握ができるなどのメリットがあります。

お葬式の費用をご遺族に負担させなくて済む

故人様の遺産がある場合、お葬式の費用については相続税の課税対象外になりますが、お葬式を執り行う際は一時的にでも施主様がその費用を負担することになります。

最近ではお葬式の規模も小さくなり、費用としても昔ほどはかからなくなりましたが、それでも数十万円の費用がかかるのが一般的。

少しでもご遺族の方の負担を減らすためには、あらかじめお葬式の規模を決めてその費用分を現金等で残しておくようにしましょう。

ご遺族が訃報を出すときがスムーズになる

普段から中の良いご家族でも、交友関係などを全て把握するのが難しいように、いざという時に誰に訃報を出せば良いのか悩まれるご遺族の方も少なくありません。

あらかじめ自分のお葬式について考え、訃報を出してほしい人のリストをまとめておいたり、友人の代表的な人の連絡先をご家族に伝えておくことで、いざという時のご遺族の精神的な負担を減らすことにつながります。

自分でお葬式の内容を決めることができる

樹木葬、音楽葬、散骨葬、真珠葬など、いわゆる「自由葬」と呼ばれるお葬式をしてほしい!という方の場合は、そのお葬式を実現できる葬儀社をあらかじめ探しておく必要があります。

特に散骨葬については必要な設備(船、飛行機など)の手配、風評被害に対する配慮など、普通の葬儀社では対応が難しい場合もありますので、必ず事前相談をしておくようにしましょう。

散骨には許可が必要?

散骨を行うためには通常のお葬式と同様で「埋葬許可(もしくは改葬許可)」が必要になります。また、散骨する場所がご自身の土地以外の場合、その土地の管理者の許可も必要になりますので、個人で行うことはできるだけ避けるようにしましょう。

自分以外のご家族のお葬式にも役立てられる

あくまでもご自分のお葬式の相談ではありますが、その際に葬儀社スタッフの対応や設備、料金などを把握することができるので、もしご家族に不幸があった時の葬儀社選びの基準として役立てることができます。

ご家族のお葬式について相談する場合

ご家族のお葬式についての相談は、あまり気が乗らない人も多いと思いますが、いざという時のお別れを後悔しないためにも、事前相談をするメリットを知っておきましょう。

複数社のプラン(費用・内容)を比較検討することができる

あらかじめ相談しておくことで、複数の葬儀社を比較検討することができます。

比較検討するのは費用だけでなく、スタッフの対応やプランの内容、返礼品や葬儀場などたくさんの項目があります。事前相談をしていないときはご臨終から手配までに限られた時間しかなく、どうしても「値段だけの比較」になってしまいますので、内容をしっかり比較したい場合は事前相談をしておくようにしましょう。

お別れに専念することができる

通常はご臨終からお通夜まで1~2日程度しか時間がなく、その間に葬儀社を選んで手配をして・・・。と、とても忙しい数日になり、いざお葬式までが終わってみれば「ちゃんとお別れができなかった」と感じてしまうこともあります。

特に交友関係が広い方の場合、訃報の対応や各種手配で追われてしまうこともありますので、できるだけ落ち着いてお別れができるようにするためにも、事前相談などを活用してください。

事前相談後の生前予約の際はご家族ともしっかり相談を

ご自分のお葬式でも、ご家族のお葬式でも、事前相談をした後に生前契約をすることがありますが、その際は必ずご家族と十分な話し合いをするようにしましょう。

特に自由葬などの場合、本人が希望していてもご遺族の方が納得されていないなど、トラブルの原因となります。

また、通常の形式のお葬式でも、お葬式の規模(家族葬・1日葬儀・火葬式)によっては、故人様の意向とご遺族の意向、または施主様とそのほかのご遺族の意向が異なる場合もございます。

事前相談の場合はある程度の時間猶予がありますので、ご家族同士でもしっかりと相談し、専門のスタッフともきちんと相談した上で契約をすることをお勧めいたします。

事前相談をするタイミングは?

事前相談については、特に決まったタイミングはありませんが、多くの場合は「余命宣告」「高齢」「終活の一環」「短な人の訃報」をきっかけとしてご相談されることがほとんどです。

「どうしても」といった強いご要望(自由葬)がある場合、事前相談のタイミングもなるべく早くすることで、実現できる葬儀社選びに時間をかけることができます。

通常の事前相談であれば何かをきっかけに「お葬式も考えなきゃな」と思ったタイミングで、相談をするようにしましょう。

事前相談が当たり前の時代に

「縁起」などを気にする気持ちよりも、いざという時に備えたい。と考える傾向が強くなってきている現代では、お葬式の事前相談についても日々件数は多くなり、当たり前になりつつあります。葬儀社の数も多くなっている状況ですので、良い葬儀社を見つけるためにも事前相談をご利用してみてください。

事前相談はどこに連絡すればいい?

基本的にはほとんどの葬儀社で事前相談を受け付けていますが、葬儀社の規模によっては事前相談ができない場合もあります。

葬儀社のHPをチェック

確実な方法としては、HPをチェックしたり、実際に電話などで問い合わせてみるようにしましょう。

最近では実店舗を持たない葬儀社も増えてきていますので、住所だけを見て直接相談しに行ってもスタッフに会えなかった・・・。ということもあるかもしれません。

HPで実店舗があるのかどうか、事前相談は受け付けているのか、大体のプラン(価格帯)などを把握しておくことも大切です。

神奈川県・東京都なら光葉葬祭に

光葉葬祭では神奈川県厚木市・海老名市を中心にお葬式の事前相談を受け付けております。

お葬式の準備に何が必要かわからない、費用についてのご相談、ご自宅での安置や葬儀場についてのご相談など、お気軽にご相談ください。

光葉葬祭公式HP

046-234-0400

まずはエンディングノートから始めてみましょう

自分のお葬式の相談について考える機会があった方で、まだ事前相談は早い気がするけど何か行動はしておかないと・・・。と考える方はまず「エンディングノート」の作成から始めて見ましょう。

エンディングノートと聞くと「死ぬまでにやりたい10のこと」など、やりたいことを書くノートと思われる方も多いと思いますが、ここでのエンディングノートは「残された方への想いなどを書き留めたノート」のことです。

書く内容などに決まった形式はありませんが、日頃言えない感謝の気持ちや、いざという時の連絡先(訃報を伝えてほしい人のリスト)、ご自身の財産などについて記しておきます。

ご自身のこれまでの人生を思い返すきっかけにもなりますので、その結果として「やり残した10のこと」などのリストも作れそうですね。

お葬式の事前相談に関するよくあるご質問

事前相談は自分のお葬式のことでも平気ですか?
相談する葬儀社によっても異なりますが、基本的にはご自身のお葬式のこと、ご家族のお葬式のこと、どちらでもご相談いだけます。神奈川県厚木市周辺でしたら光葉葬祭にお気軽にご相談ください。046-234-0400
家族のお葬式について相談したいんですが、本人に伝える必要はありますか?
できればご本人様の意向も伺うことで、ご家族全員が納得のいく最後を迎えていただくことができます。ですが、生前にお葬式の話を本人にするのはとてもナイーブな問題です。無理をして話を進めるのではなく、ご本人様の精神的な状況などを見極めて進めるようにしてください。

まとめ

今回は「お葬式の事前相談」について詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

時代の変化と共に一般的になりつつある事前相談ですが、やっぱり気が引けるな・・・。と感じる方も多いと思います。

ご家族のお葬式について相談したいけどどうしても気が引ける。という方は、一度ご自身のお葬式について葬儀社に相談をすることも考えてみてください。葬儀社のスタッフと話をすることで、スタッフの対応やどんなお葬式があるのか、葬儀社によっての違いなどを比較することができます。

直接的には相談できなくても、いざという時の判断材料を増やしておくことができますよ。